2022年1月17日月曜日

ハレとケと美学







日本の民俗学の祖とも言える
柳田國男氏が
日本人の伝統的な世界観として
見出した概念「ハレとケ」

ハレ=晴れあるいは霽れは
儀礼や祭、年中行事などの非日常
ケ=褻は普段の生活である「日常」を表すもの。


ケがあるから
ハレを楽しみにするのですが
ついついハレのほうに
目を向けてしまいがちです。


しかし、ケである日常に
もっと目を向けていくことが
大事なのではないかと思います。


ハレ舞台での
着慣れない服
普段と違う振る舞い
使い慣れない言葉遣いには
やはりぎこちなさが出てしまい
本質は隠せません。


エレガンスは振る舞いに表れます。


フランス人にとっての
マナーとは自分らしくあること
自分や人を愛することにあると
聞いたことがあります。


作法を知ることは
いざという時に
焦らずに対処でき
余裕につながります。


しかし、作法を
ただ身につけるだけでは
本当のエレガンスや品格は
身につきません。


人生を豊かに生きるために
日常をハレ舞台に
言葉遣いも所作も
特別ではなく日常に。

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